2020年02月25日
卒業を迎えた2年生は、1級レストランサービス技能士による特別授業を開講しました。参加者は、レストランの上級技能を体験。今回はクレープ・シュゼットの実演を行いました。
西洋料理ではサービスマンが華麗に仕上げるデザートがあります。その一つが、クレープ・シュゼットと呼ばれるデザートです。香ばしく焼いたシュガーとバターを、レモンとオレンジジュースでソースを作ります。そのソースへクレープ生地を浸し、適度に加熱させます。ここからがサービスマンの見せ所です。加熱したブランデーを、オレンジの皮へ滴らせて美しい炎を演出して、お客様に楽しんで頂きます。最後は、バニラアイスクリームをのせて完成。香ばしいバターと香り高いブランデー、柑橘系の酸味とバニラの風味が織りなす一品です。
このクレープ・シュゼット、デザートとしてお客さまへ提供するだけではありません。このパフォーマンス中、サービスマンは常にお客様との会話を楽しみながら行う難易度の高いサービスなのです。お客様へ合わせることはもちろん、その日の雰囲気や状況など、さまざまなシーンに合わせて提供される上質なサービスのひとつです。会話を楽しみながら、お客様の目の前で炎を使いデザートの仕上げる。香り・味わい・演出と、まさに五感で楽しむサービスとなっています。
今回は、2年生がお世話になった方々へ、感謝の気持ちを込めて振舞いました。この知識や技術を受け継いで行ってください。